現在の道路事情
- 徳島市から南へ高知県との県境まで距離にして90~100キロぐらいでしょうか。この方面に向かうには国道55号線だけ市内から車で1時間30分~2時間を要します。
- 徳島南部道(徳島市内~阿南市内、約22キロ)と阿南安芸自動車道(阿南市内~県境まで約60キロ)
の中で開通しているのが徳島南部道約7.1キロ、阿南安芸自動車約9.3キロのこれだけです。
noba
見にくい部分もあるかもわかりませんが、簡単な高速道路図を作ってみました。
徳島津田から南部は無料区間になる予定のようです。
今後の道路事情
- 完成予定が発表されているのは令和7年度に徳島南部道の阿南市内に約3.2キロのみ。
- 徳島南部道の事業進捗率約80%でようやくいたるところで工事が行われているのがわかるような状態。
- 阿南安芸自動車道の事業進捗率約36%(他一部牟岐バイパスは約2.4キロ、事業進捗率約74%)でわずかに工事していることころがあるのみ。
- 美波~海部間(約30キロ)は事業化(工事に向けた予算割り当て)すらされていない。
- 海部~県境(約7キロ)はやっと用地買収が始まったばかり。
noba
事業進捗率は四国地方整備局徳島河川国道事務所のHPを参考にしました。
徳島県南部に高速道路が無いための問題点
- 市内からも車での移動時間がかかりすぎるため、観光客や企業が来たがらない。
- 都会に出た若者がUターンしない妨げの一つになっている。また、帰省するのを躊躇する。
- ちょっとした買い物でも阿南市内へ1時間程度かかる。徳島市内へ行くには一日つぶれる。
- 生命に関わる重症患者に対応する三次救急医療病院は徳島市内付近に限られる。
- 南海トラフ地震発生した場合は、津波で町は壊滅的な被害が予想され、海岸沿いを走る国道55号線は道路が寸断されて、代替道路もないのでほぼ孤立状態になると予想される。
noba
これが現状です。徳島県でも西部方面のに向かう徳島道は開通して約25年になりますが、本当にこの落差に驚いています。阿南安芸自動車が全通するのは100年ぐらいかかりそうです。都会の方からすると信じられないような話ですが。。。。。。。。。
とは言いながら自然あふれる地域であり、キャンプや海水浴、サーフィンなどにはもってこいです。
ご参考
- 東日本大震災では三陸道(1974年着工)2011年の震災時点では129キロしか開通していなかったが、震災後は残り230キロが約10年のスピード工事で2021年全線開通しています。
- なんと事業費は2.2兆円で全額国費で普段の5倍の速さで工事がすすんだようです。
noba
大変なことが起こらないと道路はできないのでしょうか。